●文民統制

読み(ひらがな)

ぶんみん とうせい

意味

軍に関する勢力が、国の政治へ介入できないことを目的にした制度。 シビリアンコントロール(civilian control)。

解説

軍事あるいは国防を職業とする人が、政治の中に入ってきて、 国務大臣などになれないようにするため、日本国憲法の 第66条の2項で決められたようです。 文民が、軍人を指揮できるようにすることが目的です。 そのためには、軍事や国防にかかわらない内閣総理大臣が必要となり、 その総理大臣が、自衛隊に対し、最高の指揮監督権を持つようにしているようです。 アメリカの憲法でも同じようなことが定められているようです。

重要語の意味

文民=「ぶんみん」と読み、軍人以外の一般人。軍の経歴のない人。  統制=「とうせい」と読み、行動に制限を加えること。  文=学問。めぐみ深い徳。  民=たみ。一般の人々。  統=きまり。おさめる。一つにまとめる。  制=さだめる。おさえる。  軍=「ぐん」と読み、軍隊。陸軍・海軍・空軍の総称。  勢力=「せいりょく」と読み、他をおさえ行動できるちから。  政治=「せいじ」と読み、国内の秩序を守り社会の統合のために、立法・司法・行政により統治を行うこと。  介入=「かいにゅう」と読み、わりこむこと。中に入りこむ。  軍事=「ぐんじ」と読み、軍隊に関することがら。  国防=「こくぼう」と読み、外国からの攻撃に対する国の守り。  国務大臣=「こくむだいじん」と読み、国家の政治上の仕事に関する大臣。内閣総理大臣、及び内閣の各省庁の大臣。  日本国憲法=「にほんこくけんぽう」と読み、日本で現在有効となっている憲法。昭和21年に公布された。  第66条の2項=内閣総理大臣、その他の国務大臣は文民でなければならない。  軍人=「ぐんじん」と読み、軍隊に籍がある人。  指揮=「しき」と読み、多くの人たちをまとめるために、さしずすること。  内閣総理大臣=「ないかくそうりだいじん」と読み、国の行政を担当する最高機関の長。  自衛隊=「じえいたい」と読み、他国からの侵略に対して国を守るための機関。公共の秩序にもあたる。  指揮監督権=「しきかんとくけん」と読み、全体をまとめるために、それらを監視して必要に応じ命令する権限。 

いわれ(歴史)と重要度

日本国憲法。    重要度=☆     難易度=むずかしい。    分類=政治経済。

文民統制


ワクチンの真実